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アラサーを卒業してアラフォーになりました。気に入ったものだけに囲まれて心地よく暮らしていきたいです。

おひとりさまで?老後?

上野千鶴子さんの本を読みました。

おひとりさまの老後

Amazon.co.jp: おひとりさまの老後 (文春文庫): 上野 千鶴子: 本

女性に向けた老後のひとり暮らしに関する心得を説いた1冊。
我が家は夫婦ふたり+カメ1匹暮らしです。
オットは10才年上なこともあり時々ぼんやりと
「人生の最後20年は一人かぁ。どうやって一人でやってくかなあ。」と考えることがありました。
そしたら、やっぱりその道の先輩がいるもので、タイトルを目にした途端に迷わず手に取ってしまいました。 
 
この本で、
「女のひとは長生きすればみんな最後はひとりになる。結婚してもしなくても。」
ということを書かれていて真理だなぁと思ってしまったのです。 

本全体を通して
「おひとりさまはスキルとインフラを揃えれば怖くない!!こちら(ひとり暮らし)側へようこそ〜!!」
というポジティブなメッセージが発信されていて、読んでいて気持ち良かったです。

書かれている内容は具体的・実践的でどういう選択肢があるのかも提示されています。
介護されることや終わり方といった避けて通れない問題も扱ってキレイ事だけで終わらないところも有り難いです。

住まい、人脈、お金が必要だということは目新しいことではないけれど、
「どんな介護を受けるのか」
「どんな風に終わるのか」
というところまで自分の考えをまとめておくのも、よくよく考えると確かに必要な心構えですね。
 
介護を受ける際の10の心得や死ぬときの5箇条は誰もが知っておいて損はない内容だと思う。
「(介護される際は)自分にできることと出来ないことの境界を見分ける」や
「自分が亡くなったら間をおかずに発見されるよう、密にコンタクトを取る人間関係を作っておく」は、
とても具体的だけどなかなか自分ひとりでは気づけない視点。

もはや介護されることも、ひとりで死ぬ(家族に看取られない)ことも受け入れないといけない時代になったんだなぁ。

本の中で「死ぬ直前まで元気なピンピンコロリを目指す風潮はファシズム」とバサッと切った上野先生、さすがです。

時々、「これは真理やけど毒吐いてるなあ(苦笑)」と思いながら上野節を楽しむのもあり。

私が今後ハッピーなおひとりさまになる為にはお金や家はもちろん、人間関係のメンテナンスを怠らないことと趣味を作っておくことは必須だな。
あと、年収はさておき長く働き続けてインカムを長く得ること!!!!(重要)
両方とも一朝一夕でできることではないので今後20年くらい掛けての一大プロジェクト。

ただ、Amazonのレビューを見ると辛口が多かったのは意外でした。

「結局、著者の提唱しているおひとりさまっていうのは、経済的にも人間関係も恵まれている一部の人にしかできないこと」っていう内容が多いみたいです。